ブレーキの“キーキー音”にサヨナラ!!

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今回は札幌市の北区屯田で行った自転車修理を記事にしました。
自転車修理の内容は、パンク修理ではなく、後輪ブレーキの交換です。

なぜ、後輪ブレーキを交換したのか、ということから説明します。

みなさんも経験したことはあると思いますが、長年使っていると、自転車のブレーキから“キーキー”と「いや~な音」が発生してきますよね。
まぁ、ほとんどの方が「ガマンして使う」か「前ブレーキ、つまり“音の出ない方”のブレーキを主に使う」かの方法で対処しているのが実態だと思います。
じつは、後輪ブレーキを交換することで、この“キーキー音”を解消できるのです!!

安全に停止するためには、基本的にブレーキは前後同時に使うものなので、音が出るから、ということで、片方のブレーキしか使わないのは、あまりオススメできません。

まずは交換直前の、後輪ブレーキをバラした写真からご覧ください。

これは「バンドブレーキ」という種類のブレーキです。構造がカンタンなため、価格の安い自転車で多く使われています。
上の「ブレーキドラム」は車輪と一緒に回転する部分です。
ブレーキレバーを握ると、ワイヤーで引っ張られた下の「ブレーキバンド」が「ブレーキドラム」に巻き付くように締ることでブレーキがかかる、という構造です。

で、“キーキー音”の原因ですが、ご覧のように、中に発生した“サビ”や「ブレーキバンド」の“摩耗”が原因です。
「ブレーキバンド」は、“薄い金属製の帯”に“革製の摩擦材”を張り付けた構造になっているので、摩耗すると金属製の帯の部分が露出します。
金属製の帯と金属製のドラムが擦れることで、“キーキー音”が発生する、というワケです。
“丸ごと交換”すれば“キーキー音”は解消しますが、遅かれ早かれ「ブレーキバンド」は摩耗しますので、再び“キーキー音”が発生する、というワケです。

そこで今回はブレーキをグレードアップしました。
「サーボブレーキ」というタイプに交換したのです。
下の写真が交換後の写真です。

この「サーボブレーキ」は上の「バンドブレーキ」と互換性のあるタイプで、“キーキー音”が“ほぼ鳴らない”タイプです。
(あえて“ゼッタイ鳴らない”とは申しません。)
「ブレーキバンド」に代わって耐摩耗性の高い「ブレーキパッド」が使われているため、「バンドブレーキ」よりはるかに長持ちするからです。

また「バンドブレーキ」が「ブレーキドラム」の外側から締め付けるのに対し、「サーボブレーキ」は内側から「ブレーキパッド」を当てる構造なので、“サビ”が発生しにくいという利点もあります。

“キーキー音”が気になるから、という理由で自転車の買替えをする方もいらっしゃるでしょうが、このようにブレーキを交換して「グレードアップ」するだけで、“キーキー音”を解消することができるのです。
“キーキー音”に悩まされている方は、ぜひ一度、ご検討してみてください。。。

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MTBの変速機(ディレイラー)の交換をしましたっ!!

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5月も後半になって、すっかり初夏の陽気になりました。
いよいよ北海道にも”夏”がやってきますっ!!
自転車を楽しむにはサイコーの季節ですね~

と、いうわけ(?)で、今回は、快適なサイクリングのために、MTB車の後ろの変速機(ディレイラー)を交換しましたので、それを記事にします。

このMTBは過去に転倒したことが原因で、ディレイラーに若干の歪みが生じ、ギアのポジションによっては、チェーンとの噛み合わせが合わず、若干のストレスを感じていたのです。。。
何度となく調整ネジでの回復にチャレンジしたのですが、低速側を合わせると高速側の噛み合わせが悪くなり、逆に、高速側を合わせると低速側の噛み合わせが悪くなる、という”いたちごっこ”を繰り返していました。

そこで今回、思い切って”ディレイラーの交換”という手段で、一挙に解決することにしたのです。
まずはこの写真をご覧ください。これがビフォーです。
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パッと見た感じでは、壊れていません。
実際にギアも変えられます。
ただ、どう調整しても、噛み合わせの悪くなるギアが無くならないのです。。。
おそらく、全体的にやんわ~りと”歪み”が生じているのでしょう。

そこで下の写真のように、”ディレイラーを丸ごと交換”しました。
こちらが”アフター”の写真です。
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新品だからでしょうか。。。なんか、カッコよくなった気がします???
そして、下の方に転がっているのが、いままで使っていたディレイラーです。

ちなみにディレイラーを交換するにはチェーンを一度外す必要があります。
ただ今回は、思い切ってチェーンも新品に交換してしまいました。
いままでのチェーンも錆びていなかったので、使おうと思えば使えたのですが、長年使ってきたこともあったので”ついでだから替えちゃえっ!!”という気分で交換してしまいました。

あっ、最初に書き忘れましたが、このMTBはサイクル北斗の個人所有の自転車ですので、このように”ついでだから替えちゃえっ!!”という”気分”もOKなのです。。。
お客様から修理のご依頼があった場合は、こんな”いい加減なこと”はしませんので、ご安心ください!!

新しいディレイラーを取付けた後は、シフトレバーとの調整を行う必要があります。
要は、シフトレバーの動きに合わせて、ギアが正しく替わるように、シフトワイヤーの調整をしなくてはなりません。
高速側にギアとシフトレバーを動かし、この状態で、シフトワイヤーに弛みがないように締め付けます。
ギアがシフトレバーに合わせて正しく替わるようになれば、交換作業は完了です。

さっそく試乗して、ギア・チェンジをしてみたところ。。。
うん、スムースにギアが変わります。
しかも、低速側から高速側まで、どのギアポジションでも、これまでのような”噛み合わせ”が悪くなることはありません!!

無事、”ディレイラーの換装”は終了しました。
さて、今度の休みに、ちょっと遠出してみるかな~

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往年の名車をフル・メンテナンスしましたっ!!

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今回は”修理屋冥利に尽きる”記事をお送りします。

この『~~冥利に尽きる』という言葉、ふだんな~んとなく使っていますが、改めて”その意味”を調べてみました。
『冥利に尽きる』とは、「その立場にいる者として、これ以上の幸せはないと思うこと。」ということです。
いや、ホント、今回の記事はまさに『それ以上の幸せはない!!』と思いましたね。。。

2007年に惜しまれつつ閉店してしまった日本の自転車メーカーに”アルプス自転車工業”という会社がありました。
ツーリング向けの自転車を受注生産で作る”拘りのメーカー”だったのです。
合理化・省力化が極度に進展してしまった今のニッポンでは見られなくなってしまいましたが、かつての『技術立国ニッポン』のカガミみたいなメーカーです!!

なんと、そのアルプス(ALPS)の自転車をお持ちのお客様から、サイクル北斗に修理のご依頼があったのです!!
札幌にもALPSの自転車があった、ということにも驚きました。。。
『しばらく使ってなかったけれども、また乗りたくなったので、メンテナンスをしてもらえないか?』というご依頼でした。

さっそく伺って自転車を拝見させていただきました。
まずはその”ビフォー”の写真をご覧ください。
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①特徴的なドロップ・ハンドル
②輪行時に車輪の脱着が容易できるカンチ・ブレーキ
③フレームに描かれた”ALPS”のロゴ
これは正真正銘のALPS社のランドナーですっ、うーんカッコいい!!
(べつに疑っていたワケではありませんが。)

オーナーのお話では、すでに20年以上経っている、とのことでした。
しかし、保管状態がよく、車体にサビはありませんでしたし、ブレーキやシフトレバーの動きも良好でした。
ディレイラー(変速機)もスムーズに動きますので、駆動・制御系は問題無しでした。
今すぐにでも車輪を外して、輪行に出発することもできそうな感じです。。。

ただし“約20年”という年月は誤魔化しようがなく、タイヤのゴム質の劣化はかなり進行していました。
外見的には、タイヤの残り溝も十分でしたが、ゴムの硬化が進んでおり、手で触った感じが”ゴワゴワ”していました。。。

この状態で輪行に出発した場合、走り出して間もなくパンクしてしまうでしょう。。。
というわけで、前輪・後輪ともにタイヤとチューブの交換をしました。
オリジナルのランドナーが装着していたタイヤと同じものは入手できませんが、タイヤのサイズは一般的な「26インチ×1.3/8」サイズなので、互換品はたくさんあります。

極端なことを言えば、フツーのママチャリ用のタイヤだって装着できるのですが、さすがにツーリング向けの自転車にママチャリ用のタイヤはもったいないです。。。

注文手配になりましたが、ツーリング向けの溝パターンのタイヤに交換しました。
その他、リアのブレーキが少々甘かったので、ワイヤー調整を行い、ギアやチェーン等に注油をするといった、基本的なメンテナンス行いました。
メンテナンスが完了した”アフター”の写真はこちらです。
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できれば、オリジナルのランドナーのように”側面がアメ色のタイヤ”にしたかったのですが、ちょっと値段が値段であったために、そこは断念しました。。。
これで整備完了です、ツーリングには最高の季節になりましたので、気をつけてお出かけくださいっ!!

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“ヴィンテージ級”な自転車修理のおはなし。

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毎日札幌のあちこちで自転車修理をしていれば、カッコイイ自転車や珍しい自転車に『遭遇』することがあります。
今回は、そんな『遭遇』の一つですが、タイトルにもあるとおり『ヴィンテージ級な自転車』に遭遇したので、これをブログの記事にします。。。

札幌市手稲区の新発寒からの自転車修理のご依頼でした。
内容は『自転車がパンクしたので、修理してほしい。あとブレーキも効きが悪いので見てほしい。』とのことでした。

で、夕方さっそく伺って自転車を確認したところ。。。
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思わず『うわっ、懐かしい~』と言ってしまいました!!
まだ残っていたんですね~、このタイプの自転車。
これを“懐かしい”と言ってしまう時点で、年代がバレてしまいそうですが。

ライトはクルマのような二つ目で、ギアチェンジのレバーもクルマのATレバーっぽいデザイン。。。
電気の配線は尾灯までつながっていて、ダイナモ発電機を回せば、これまたクルマのようにテールライトが点灯する、という凝ったギミック。
変速ギアは当時主流の5段変速です。

うーん、懐かしい。
昭和50年代、小学生にとってのマイカー(マイチャリ?)の“憧れの一台”でしたねー!!
友達がまっさきに買ってもらって、自慢げに見せに来たことが、鮮明に蘇ってきました。。。

で、肝心の修理は、といいますと。。。
パンクしていたチューブは伸びてしまっていたので、チューブを交換しました。
効かなかったブレーキは後輪ブレーキで、これはワイヤーが錆びていたため、動かなくなっていただけでした。
ブレーキワイヤーを交換して、あとはブレーキシューとリムのクリアランス(隙間)を調整して、自転車修理は無事に完了しました。

気になるのは部品の有無、つまり、半世紀近く経った21世紀のいま、この自転車に交換する部品があるか無いか、です。
結論から言いますと『部品はあります。』
ただ、なんでもかんでもあるか、というと、そういうワケにはいきません。。。

今回修理したような『安全に走るために必要なパーツ』はあります、というか、今の部品が使えます。
具体的にいうと。。。
タイヤ&チューブ、ブレーキまわり、チェーン、ペダル、ベルなどです。
これらの部品は、デザインや材質に変化はあったかもしれませんが、形状やサイズが変わっていないので、今の部品が使えるのです。。。
半世紀近くの間、ほぼ同じ部品が使われている、という意味では“スゴイ”ことですね。。。

逆にこの自転車特有の部品は、残念ながら入手不可能です。
二つ目ライト、チェーンカバー、5段変速ギア、などが入手不可能になります。
ハンドルは交換することはできますが、若干形状が異なるかもしれません。。。

この修理をご依頼いただいたお客様に、『この自転車はどなたが使っているのですか?』と聞いたところ、高校生になる息子さんが“好んで”使っている、とのことでした。
いや~、あっぱれ、って感じですね。
末永く、大切にお使いください!!

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自転車のチェーンを交換してほしい、という依頼でしたが。。。

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10月に入って、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
日没も日に日に早くなっているような気がします。。。
もう冬はすぐそこまで来ています。。。

札幌で自転車修理を行うサイクル北斗も、春~夏ほどの忙しさから解放されて、待ち時間が多くなってきました。。。
先日もお客様からのご依頼の電話を待っていたときですが、電話が鳴り応答すると。。。
「札幌の西区ですが自転車修理で、チェーンを替えてもらえますか?」というご依頼の電話がありました。
「パンクはしていない。」とのことでしたので、チェーンが切れて交換が必要になったのかな~、などと考えながらお客様のご自宅へ伺いました。

さっそく自転車を確認してみると、下の写真のような状態でした。
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おやっ?チェーンは切れていません。(弛んではいますが。)
なぜチェーン交換を依頼したのかな???
お客様に伺ってみると、どうやらチェーンが外れてしまうので、交換すれば直る、と思ったようです。。。

チェーンが切れたり、錆びて動かなくなった場合は交換が必要ですが、このチェーンは交換しなくてもまだ使えます。
ただ、この弛んだ状態で使うと外れやすいので、チェーンの張り具合を調整して、弛みをとってあげる必要はあります。
このようにお客様に説明して、チェーンを交換せず、調整だけをすることになりました。。。

チェーンの問題はこれで解決ですが、自称“自転車修理のプロ”としては、お客様に伝えるべきことがあります!!
写真左の赤丸をご覧ください、後輪タイヤが摩耗していますね。

確かにパンクこそしていませんが、タイヤの表面は“ほぼ摩耗”しきっています。。。
このまま使っていれば、間違いなくパンクします!!
もちろんパンクしてからタイヤ交換をしてもいいのですが。。。
今日、チェーンの調整だけをするくらいなら、タイヤ交換をした方が修理料金は余計にかかりません。

なぜなら、タイヤ交換するには、車輪を車体からはずします。
つまり、チェーンも外すことになます。
タイヤを交換したあと、車輪を車体に戻すときにチェーン調整をすることができるのです。
(というか、「タイヤ交換」という作業の中には、「チェーン調整」という作業が含まれているのです。当然、修理料金もそのように設定されています。)

今日、チェーン調整だけを行って、パンクしたときにタイヤ交換をすると、「チェーン調整」と「タイヤ交換」の2回分の修理料金がかかってしまいます。
しかし、今日タイヤ交換をしてしまえば、「タイヤ交換」の修理料金で、タイヤは新品になり、チェーン調整までできてしまう、という“一石二鳥”になるワケです!!

本日のお客様にも同じように説明し、チェーン交換は行わず、タイヤ交換をしてチェーンは調整して弛みを解消する、という修理作業に変更となりました。。。

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